事始めの鏡餅
12月17
毎年12月13日の「事始め」は、お正月の準備を始めたり、お世話になった方々のもとへ挨拶に行く日とされていています。
この日は、風呂敷に包んだお歳暮を手に取引先の方が来られ、今年一年の感謝とこれからのご愛顧を願って挨拶を取り交わしました。
事始めを過ぎて馴染みのお茶屋バーを訪れた家族が、「お歳暮のお返しをもらった」と言って、味噌の詰め合わせと切り餅を見せてくれました。
この切り餅は、事始めの日に花街の芸舞妓たちが師匠のもとへ届ける鏡餅で、お師匠さんの家にひな壇状に飾られていたもの。つるんと滑らかで、白粉のように白いお餅です。
味噌に添えられた稲穂は、もしかしたら花街の正月行事「箸紙とり」にちなんだものなのかな?
一足早い新春の便り。今年は年末も年始も鏡餅を食べながら過ごす事になりそうです。