「一平茶屋」のかぶら蒸し
11月20
今月末より「吉例・顔見世興行」が始まります。その南座のすぐそばに、かぶら蒸しを名物としている京料理屋「一平茶屋」(075-561-4052)があります。
大正時代からその地に馴染んで佇んでいるためか、意外に見落としている京都の人も。
かぶらを描いた特製の染付の器のつるりとした手触りは、たっぷりのあんにかぶらが溶け込んだ、その滑らかな舌触りと巧くリンクしています。
「ぼちぼち聖護院(かぶら)も出てきましたねえ。」
夏でもかぶら蒸しを食べに来るお客さんもいるそうですが、これから迎える底冷えの季節にこそ、蕪の繊細な甘みが身体に染み渡り、きゅんと縮こまった身体をほっとゆるめてくれそう。
締めには、刻んだ三つ葉とやわらかでしっとりとしたおじゃこが載ったご飯で、お腹はぽかぽか。
京都らしいものを食べたいけど、手頃で気の張らないお店が好みの人に。予約がおすすめです。