市比売神社・ひいな祭
3月6
京都各地で行われた雛祭りの中でも、市比売神社のひいな祭は特にユニーク。
人間が扮するリアル雛飾り(「ひと雛」)に先立ち、男雛の束帯や女雛の十二単の衣紋(着付け)実演がありました。
無駄の無い所作でつつがなく着付けが進むなか、
「お内裏様が持っている細長い板「笏(しゃく)」は、もともとは裏側に公務で話す事を書いたカンニングペーパー(笏紙)を貼るためのものだった」
「女性が袿(うちぎ)を重ねるようになったのは暖を取るためだったが、重ねた衿の美しさを競うようになり、多い時で25枚にもなって「歩く火鉢」に例えられた事も」
と、雅な宮中の人間臭いエピソードも聞く事ができ、これから雛飾りを見かける度に細部まで見入ってしまいそうです。
今年は週末と重なったためか多くの人が会場に溢れ、女性だけでなく男性参加者も多く、投扇興などの古の遊びに盛り上がっていました。 →動画はこちら