有斐斎弘道館
11月28
「日本のかたち展」が開催されているのを機に、有斐斎弘道館を訪れました。
門前の標石によると、この地はかつて江戸中期の儒者・皆川淇園(みながわきえん)の私塾「弘道館」の跡地とのこと。淇園は特別な師を持たずして殆ど独学で独自の学問を興し、三千人を超える門人を抱えていたといいます。また、諸藩の礼遇を受けたほか、画家・円山応挙らとも親交があり詩文や書画にも秀でていたそうです。
現在は現代における弘道館の再興を目指し、この地に建つ数寄屋のお屋敷を道場に、日本の伝統文化を学び、またその成果を発表する場として、若手の伝統文化の担い手を育てています。
それぞれの作品を鑑賞する際に立ったままではなく、ついつい腰を降ろして眺めたくなるのは、畳文化の国ならではかもしれません。
ビジターも参加できる月釜や茶事、京菓子専門講座に教養講座『天皇からみる京都』や今様・白拍子の装束体験など、一歩踏み込んだユニークな伝統文化体験が多数予定されています。