岡倉天心『茶の本』
2月7
岡倉天心が西洋の読者へ向けて、茶道を通して日本文化を紹介した『茶の本』。
何年も前に初めて読んだときは、十分に理解していないまま内容も殆ど忘れてしまっていました。
『まんがで読破 茶の本』は1時間足らずで読み終えてしまいましたが、漫画オリジナルの身近なキャラクターを通して上手くまとめられており、これまでの自らの経験も手伝って、やっと「腑に落ちる」というところまで到達できたような気がしました。
日本文化が見直されているとはいっても、まだまだ「和風」の域を出ていないのでは。
現代を生きる日本人に宛てた警鐘の様にも思えます。
意外にも、原作は英文版と注釈を入れても文庫本一冊に収まる程にコンパクト。
もう一度、原作の方も読んでみたくなりました。