京都府立植物園の歴史
1月31
真冬の京都府立植物園。洋ラン展が開催中で、温室で暖まった甘い香りに全身が包まれると、外の乾燥した寒さに反して、湿度にさえ懐かしさを感じてしまいます。花をカメラに収める人、スケッチをする人、そして協賛国らしき人々の姿もありました。
さすがに温室以外に花が咲いているところは殆どありませんでしたが、園内を歩きながら、ここがもとともとは大正天皇の即位大典を記念する博覧会の開催予定地として建設が始まり、戦時中には食糧確保の為の菜園となり、戦後は連合軍に接収され12年間米軍家族の住宅地となっていた(最初は京都御苑が候補地だったとか)過去を思うと、また違った見え方がしてきます。
改めて、植物によって世界と繋がる事ができる植物園の役割を感じられた気がしました。