和紙の緞帳
5月24
約60年ぶりの補強大改修を終えた上七軒歌舞練場に今春から、和紙で作られた緞帳が設置されています。
在京の和紙造形作家・堀木エリ子さんとスタッフが制作にあたったもので、手漉き和紙の継ぎ目の無い大きさに驚くと共に、その上に施された様々な模様はどうやって作り出されるのだろうとこれまで不思議に思っていましたが、その正体はコウゾの茎だったんですね。
照明を当てると、縁起の良い「七宝柄」の意匠の中に、上七軒の紋「五つ団子」が柔らかな光を帯びて浮かび上がるようになっています。
まさに和紙だからこそ、演出は緞帳にまで及ぶようになったのです。
残念ながら、舞台イベントがある時しか公開されないのですが、チャンスがあれば是非観てみて下さいね。