日本人の忘れもの
3月1
知人の薦めで、京都の老舗料亭「菊乃井」主人・村田吉弘さんが書かれた「ホントは知らない日本料理の常識・非常識」を読みました。
陶器と磁器の違いといった器に関する話題から始まり、食べ終わった後の器の扱いや座布団の使い方などのマナー、予約の断り方などのサービス面、京文化や経営に関する話題まで、驚きと納得の連続でした。
4コマ漫画も交えながらのエッセイなのでとても楽しく、あっという間に読めてしまいましたが、料理や食育だけに収まらず、現代の日本人が無くしかけていた、きめ細やかな気配りという大切なことを説いています。それは店側に限らず、お客にとっても必要なこと。
独特の関西弁で進行するので、まるで自分の側にご主人が座って語りかけてくれているような気分になりました。