アイヌ人の今
12月9
日本とロシアの北方先住民族であるアイヌの文化を知りたいと思い、京都文化博物館の「アイヌの美 カムイと創造する世界」展へ足を運びました。
アイヌの人達の民族衣装は、デザインは大胆、刺繍は繊細で、その美しい色遣いは、ファッションやアートに興味がある人達も心を動かされるのではないでしょうか。
今でこそ北海道だけでなく、本州でも彼らは私達と殆ど変わらない生活を送っていますが、アイヌ語教室や伝統行事が開かれたり、アイヌ模様を現代生活に取り入れたデザイナー・貝澤珠美さんや、カラフト・アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」の奏者・OKIさんなど、老若男女のアイヌの人々が誇りを持ってその文化を継承しようとしています。思わず触れたくなるように滑らかな木彫りの道具たちと、同じ温かさが根底に流れています。
アイヌの血を引く俳優・宇梶剛士さんからのメッセージで始まるビデオ上映は、約30分という長さにも関わらず、観客は最初から最後まで見入っていました。