「初音」の源氏香
志野流香道二十世家元・蜂谷宗玄さんの講演会「香道と源氏物語を聴き行ってきました。
お馴染みの「源氏香」という幾何学的な模様の意味は、例えば「初音」の場合は、横の線で繋がっている右から2番目と4番目、3番目と5番目に聞いたものがそれぞれ同じ香りである事を示しています。
「香り」は源氏物語の世界にもゆかりが深く、「梅枝」や「胡蝶」の帖にも香あわせや組香が登場しており、ストーリーとの関連性があるとのこと。
室町時代の戦乱期を経て、江戸初期になり王朝時代への憧れが、源氏物語の再評価や、香道の大成に繋がったようです。