涼しさの演出
7月22
先日、若手の女性茶人さんが、浴衣の茶会に呼んで下さいました。
うだるような暑さから逃れるように茶室の中に入り、まずはグラスに入った冷水で喉を潤しました。
床の間の書は「村雨のふる江をよそに飛ぶ鷺の あとまで白きおもだかの花」。
「村雨」、「鷺」、「おもだかの花」は全て「白」を連想させる言葉です。
お点前が始まる前には、浴衣姿の若い女性が和笛で祇園囃子の中の一曲と、「竹田の子守唄」という曲を披露して下さいました。
清涼感のある音色に耳を傾けているうちに汗も引いていきます。
蒔絵が施された棗の蓋には、露草に宿る銀色のしずく。様々な形で「涼」を感じるひとときでした。