ある町家の崩壊
10月29
とある町家が取り壊され、屋根と柱がまるで魚の骨の様に剥き出しになっていました。
京町家を改装した店舗や町家暮らしを体験する旅行プランは今でこそ数多く見られますが、この町家は、京町家を蘇らせる事で保存していくという気運の先駆けとも言える存在のひとつでした。取り壊しの間、周辺の人達の中には泣く人もいたそうです。
土地の権利を得た人に、町家の保存や修繕を押しつけるのは酷な事だとも思いますが、この建物を上手く活かすような方法は、他に無かったのでしょうか。
でも、この名建築の存続が危ぶまれていたにも関わらず、私達が「何もしなかった」ことが最大の罪かもしれません。