e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

お火焚き祭

11月20

ohitaki 前週末、稲荷山への月参りでいつも立ち寄っている薬力さん(薬力大神)に、黒山の人だかり。
その日は薬力さん、隣のおせきさん(おせき大神)のお火焚き祭だったようです。

昔は、主に火を扱うお商売をやっている家々でされていたというお火焚きですが、今では各地の神社で観られるだけになってきました。
共に小さな祠ながら、普段からたくさんのお供えがありましたが、細い参道や茶店いっぱいの人の多さから、今でも多くの人々の信仰を集めている事が伺えました。
配られた祝詞を詠み、護摩木を火にくべ、お下がりに赤飯やおこし、お火焚き饅頭にみかんを頂き、最後に残り火で無病息災の焼きみかんをさせて頂き、なんだか得した気分に。

以前から、この焼いたみかんはどんな味がするのだろう…と密かに想像を巡らせていましたが、味は普通のみかんでした!

お稲荷さん前のカフェ「Vermillion」

12月24

ver 伏見稲荷大社へ月詣りする度に立ち寄っている「薬力」の息子さんが、とうとうカフェ『Vermillion(京都市伏見区深草稲荷御前町85)』をオープンされました。

千本鳥居の「朱色」を表す店名で、メニューはまだコーヒーとカフェオレ、手作りのお菓子とかわいいお稲荷さんポストカードのみですが(電話もまだありません!)、若いオーナー夫妻は英語が堪能なので、お稲荷さんを目指して訪れる外国人観光客へのインフォメーションスポットとしても、これからも充実していく事でしょう!
場所は、JR「稲荷駅」や京阪「伏見稲荷」駅から伏見稲荷大社の表参道へ向かう途中にあるという好立地。
そして二階は未だ工事中。この先一体どんな展開が!?

とにもかくにも、初詣の寒さでかじかんだ指先には、一杯の温かいコーヒーをどうぞ!

ご神水コーヒー

12月25

sinsui 湧水のある神社に行くと、ご神水を頂けたりしますね。そのお膝元にある飲食店でも、ゆかりのお水を使ったお茶やコーヒーが提供されたりしています。
伏見稲荷大社の山頂へと続く道中にある薬力の茶店で、「稲荷山の湧水を使った本格エスプレッソコーヒー」(400円。本日のお菓子とのセットメニューもあり)が新登場していました。期間限定での試みだそうです。
いつもお水を無料で分けて頂いているお礼のつもりで注文すると、好みの淹れ方を尋ねられたので、カプチーノでお願いしました。
濃厚でクリーミーな泡も、その下のコーヒーも豆の香ばしさが引き出されて美味しい。これは豆がいいのか、それともやはりご神水が良いのか。お腹がぽかぽかと温まりました。
初詣には規制がかかる程人気の伏見稲荷大社では、大晦日から参拝客が増え、開門と同時に真夜中でも山頂を目指す人が一斉に押し寄せるのだそうです。

一方、くせが無いのでいつも何気なく飲んでいたご神水。水がキンと冷える冬に汲んだからでしょうか、暖房の利いた室内にしばらく置いていた後でも、不思議と冷たいまま喉を潤してくれました。この季節はより美味しく感じる気がします。

伏見稲荷大社・薬力社

5月7

taki稲荷祭(還幸祭)」で稲荷大神が伏見稲荷大社へ帰社したので、再び稲荷山の奥にある「薬力」を目指しました。
薬力さん」は無病息災、薬効、薬害防止、健康長寿などを祈願するところ。珍しく親子の狐一対の石像があります。
そばには打たせ湯の様な「薬力瀧」があり、滝行もできるようになっているようです。
ご神水は手押しポンプの井戸から汲む事ができますが、向かいで塚守をしている茶店に頼むと、薬力瀧の水を漉したもの(飲用可)を分けて頂く事ができます。
お水のお礼にのど飴を購入すると、商品の上で火打ち石を打ちながら(本当に火花が散ってびっくり)「すぐそこのおせき社に御供えしてから食べて下さいね」とのこと。
こちらは歌舞伎役者や花街の人々など喉をよく使う職業の人や、咳、喘息などの疾患がある人がよくお参りするそうです。
全国から葉書で祈願する人もあり、お社の柱に郵便受けがあるのがユニーク。
何事も身体が資本!稲荷山巡りでここを通りかかったら、ご神木にも触れていって下さいね。

2012年5月07日 | 神社, 観光スポット | 1 Comment »

伏見稲荷大社・稲荷祭

4月23

inari伏見稲荷大社の「稲荷祭(神幸祭)」で稲荷大神の神輿が御旅所へと出発するのを見送った後、稲荷山に登ってきました。
奥の院の更なる先には、衣食住を司る「三徳社」や薬に関する「薬力」、現在でも滝行をする人がいるという滝場等様々な人々の信仰を集めた神蹟がたくさんあります。
「パワースポット」とはご利益の事だけではなく、それを求める人々の願いのパワーが集まる場所でもあるのでしょう。
全国に3万社もあると言われる「お稲荷さん」の総本宮とあっ、日本人だけでなく多くの外国人ともよくすれ違いました。
千本鳥居と新緑の梢が小雨を受けとめてくれたお陰で、殆ど傘を差す事無く、時折茶店で休憩を挟みながら約2時間で「お山めぐり」を終えました。
稲荷大神が移された神輿が5月3日の還幸祭まで納められている西九条の御旅所は、JR京都駅から東南へ歩いて10分程のところにあります。
今年のゴールデン・ウィークは家内安全や健康を願って、ちょっとお参りしていきませんか?