e-kyoto「一言コラム」

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「おもろいおっちゃん」に会いに

10月3

issey 先日、父が楽しみにしているという、『イッセー尾形の一人芝居「妄ソー劇場」』を観に京都府立文化芸術会館を訪れました。
早速イッセーさんが描いたイラスト入りのTシャツを購入。

自分にとって初めてイッセー尾形という人物を認識したのは、阪神淡路大震災の際に延々と流れていたACのコマーシャルだったので、
以来、俳優やナレーターとしての活躍をテレビの画面を通してみてきました。

開演前のアナウンスもご本人のもの。思わずくすりと笑わせてくれます。
人間観察を笑いに昇華させた小劇と小劇の合間には、暗転する舞台の端だけスポットライトが当たり、イッセーさんがその場の姿見と観客の前で衣装替えするのです。
ドーランを塗り、もみあげもヘアマスカラでしゅしゅっと染めて、紅をひく表情も仕事人そのもの。
再び舞台の真ん中に戻ったかと思えば、よく通る最初の一声で観客を湧かせます。

会場に集まっているお客は年齢層が高めでリピーターが多い様子。
世代の違いか、ネタによっては内容がよく分からないまま周囲の爆笑に戸惑いました。
しかしながら、テレビのナレーションにおいても、声を聞いただけでその飄逸なキャラクターを連想させ、
自分の芸名を冠した、しかも一人芝居で何年もファンを魅了し続けているというのは脅威的なことです。
今回初めて実際に本人を観ましたが、こういう劇場公演なら演劇人としてもっと色んな側面を観る事ができそうです。

ホールを出ると、3年ぶりに行われるというサイン会を心待ちにする人々の長蛇の列が既にできていました。
あの笑顔を前にすれば、きっとつられて笑ってしまい元気が出るでしょうね。
イッセー尾形さんが「世界で一番好きな劇場」と呼ぶ京都府立文化芸術会館での次回の公演は、来年3月を予定されているそうですよ。

2022年10月03日 | イベント, 芸能・アート

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