お洒落な腹帯
1月6
ここ数年、毎年初詣には大阪・摂津国一之宮の坐摩神社、京都・山城国一之宮の下鴨神社を訪れています。
下鴨神社の入り口へと続く車の行列を目の当たりにして混雑を覚悟していたものの、広い境内では人の流れも意外にスムーズで、思った程のストレスは感じませんでした。
お賽銭にする小銭を持ち合わせていない事に気付き、賑わう売店を歩いていると、干支や年始の縁起物や色とりどりのお守りの中に、淡い珊瑚色のレースをあしらった安産の腹帯とお守りが目に留まりました。
神社で頂く腹帯は「木綿のさらし」といった素朴なものが殆どですが、こちらの帯は端が赤ちゃんの健康的な血色のような色の波々で、同色の双葉葵のレース編みが付いていて、上品かつとても可愛らしかったからです。
ここ下鴨神社東殿の祭神・玉依媛命が鴨川で禊をしているときに、上流より流れついた丹塗の矢を拾い床に置いたところ、矢が美しい男神となって結婚、子を授かったとの神話は有名です。
もちろん昔ながらの錦糸の美しい織物のお守りも好きなのですが、下鴨神社のは芸能人に紹介されたりと、乙女心をくすぐるデザインも多く、女性達が大挙して求めるのも納得です。
掌にころんと隠れる巾着型のお守りはサシェのようで、真っ新の産着に添えて贈っても映えそうですね。