e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

洋菓子店の様な和菓子店

10月10

kiyo
以前、「プレゼント!」と、一見ティファニーかと見紛う青い紙袋を手渡されて「何だろう!?」とよく見てみたら、「Wonder Sweets KIYONAGA」と流れる様な横文字が。
「ん、どこかで聞いた事のある名前」だと思ったら、「亀屋清永」の18代目が新設したカフェの名前のようでした。
「亀屋清永」さんと言えば、今年で創業400年を迎え、和菓子のルーツとされる「清浄歓喜団」で知られる京の菓子所ではありませんか。
そのカフェをいち早く訪問した友人のFacebookを見て、その洋菓子店の様な装いに、
「随分と真逆の方向に振り切ったものだなあ…」と思っていましたが、ティファニー色の紙箱を開くと、小槌やスマイルマークの入った可愛らしい柄の麩焼きの煎餅が現れました。
なるほど。クッキーほどお腹に重くないし、煎餅だからと言って地味にもならない、ちょっとした手土産に良い塩梅かもしれません。
江戸時代の京都観光ガイドブック「京羽二重」にも名を連ねている程の老舗が、こんなカフェを作るのは、当代・先代共に勇気が必要だったのではないかと推測されますが、中途半端な和洋折衷は、かえって野暮というもの。どこか突き抜けていなければ。
これを機に、カフェにもお邪魔してみたいと思います。

2017年10月10日 | お店, グルメ

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