e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

味噌は味噌屋で

8月22

kato 盛夏の折、汗をたくさんかくためか、赤出しが美味しく感じます。
ちょうど切らしたので、「加藤みそ」(075-441-2642)に買いに行きました。
西陣の住宅地の中にあるので、味噌だけを買うにはちょっと不便なところにあるのですが、
もともと実家近くの魚屋さんにも置いてあり、食卓にて
「ん、この赤出し美味しい。どこの?」
「“萬亀楼”さん(京都の料亭)の南隣にある“加藤商店”さんの。」
という会話が始まりでした。
言われた場所に建つ町家はご自宅だったようで、向かいの工場で分けてもらいました。
今やスーパーやコンビニで何でも揃ってしまいますが、特に都会で生まれ育っている人にとっては、「米は米屋で」「味噌は味噌屋で」買い物をするのは一種の憧れのような、わくわく感があるのでは。
工場いっぱいに広がる味噌のいい香りは、直営工場ならでは。
創業100年近くなってもなお昔ながらの手作り製法を通しているそうで、作業着姿の若い店主の語りからも、品質への自信が垣間見えました。
親子で量り売りの赤出しや八丁味噌、甘酒を購入しましたが、白味噌や塩麹、田楽みそなど、15種類程の商品があり、味噌作り体験もされているようです。
早速夕食に初めて八丁味噌を飲んでみましたが、こちらも塩分でしんどくなるようなキツさがなく、まろやかな味わい。
京都の美味しい豆腐屋さんで買う香ばしいお揚げさんや湯葉と合わせると最高です。

2017年8月22日 | お店, グルメ, 町家

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