聖護院門跡
9月21
台風が過ぎ去るのを待って、天台宗系修験宗の総本山である聖護院へ出向きました。
神仏習合、山岳信仰である修験道は、神道と共に日本独自の宗教と言え、出家・在家に関わらず修行に参加できる事から、知り合いの会社の社長さんも、時折山伏姿で歩くところを見かけたりします。
霧雨が降る中、静かに拝観できそう…と思っていたら、後から来た団体さんに追いつかれてしまいました。
その大人数の拝観客を出迎える為だったのでしょうか、お寺のガイドさんに加えて、お坊さんが現れたので、同行させて頂くことに。
上段の間の床に描かれた滝の水が外へと満ちてゆくかのように繋がる障壁画の描き方や、あえて鼠の通り道を空ける事で欄間を獣害から守る工夫、床の間を二つ設けて客人と身分を気にせず過ごす為の心遣い等、日本の建築ならではの仕掛けが多彩で、それらをお坊さんが歩き回りながら一つ一つ説明して下さり、また、本来なら進入禁止のエリアも団体なら入っても良いとの事で、堂内の奥まで踏み込んで観せて頂けたのは非常に幸運でした。
よーく見ると、枯山水や苔の庭には猫やリス等のかわゆい置き物が配置されており、あれが誰の趣味なのかが気になるところです。
庭先に体験用の法螺貝も置いてあるので、この機にホラを吹きたい方は、ぜひ。