手ぬぐいの吊り広告
9月13
京阪電車の中、いつもの通り座席に腰を預けて見上げると、吊り広告の代わりに手ぬぐいがゆらゆらと揺れているではありませんか。
何かの宣伝文句が入っている訳でもなく、何食わぬ顔で冷房になびいていますが、よく見ると京都と滋賀を結ぶ琵琶湖疏水とそれにちなんだ光景が染められているのでした。
そういえば、伏見稲荷駅にも珍しい「手ぬぐい自動販売機」がありましたが、これもその一環だったのですね。
周りにも手ぬぐいが好きで集めている人がいて、タオル代わりに持ち運ぶほか、料理をする時にはポケットに半分突っ込み、その姿はまるで昔の学生さんのよう。
手ぬぐいと言えば、お店や温泉旅館の名前が入っている粗品だったり、寺社や古民家の手水鉢の横でぶら下がっている存在だったのが、今では「手頃でカワイイ土産物」として、色柄が豊富になり、思わず開いて広げずにはいられなくなり、お気に入りを額に飾る人も。
我が家でも、チッキンペーパーでは強度が足りない時に手ぬぐいで食材を絞ったりするほか、コーヒーを淹れるセットの上には、ポットやドリッパーが描かれた手ぬぐいを被せており、昔ながらの白地で清潔感がある手ぬぐいは水でひんやりとさせて畳み、小さな籠等に人数分を乗せて来客時に出したりします。
もうすぐ敬老の日。面白い絵、きれいな色の手ぬぐいを集めて贈るのもよし、手ぬぐいで何か小物を作るのもよし、ラッピングとして包んだり、活用方法を考えるのも胸が躍りますね。