駅前のファスト定食
どこへ出かけていても、食事の問題は付いて回ります。
時間が無いとき、駅周辺で済ませられるファストフード等は大変ありがたいものですが、せっかくのお出掛けなら、どこにでもある全国チェーン店よりも、その土地に根付いたお店に入りたいと思ってしまうタチなのです。
という訳で先日も山科駅周辺をうろうろ。三分程歩いたところにあった「千成餅食堂」。
こぢんまりとした店構えからは想像もつかない程の奥行き。「鰻の寝床」はここにもあり。
そのため、「千成ひとつ~」「はい千成ひとつ~」というおばちゃんの伝言リレーが厨房まで伝わっていきます。
お持ち帰りにはおいなりさんやおはぎ、お食事は麺類に丼もの、ハンバーグまであります。
注文した後、壁に貼られたメニューに気づき変更しようとしたら、「できません。」の一言。
「もう駄目?」とがっかりするのも束の間、すぐさま目の前に運ばれて来たので納得。
やわらかな牛肉の乗った「肉丼」は、青々としたねぎは程良いしゃきしゃき食感で、繊細に刻まれたたまねぎは、透き通ってとろとろになり、すっかりご飯に溶け込んで見えないほど。おうちで手作りしたような、ほっとする味です。
しっかりスープの浸み込んだ焼飯にはたっぷりの福神漬け、かけうどんはかつお節が目に浮かんでくる程にだしがしっかりきいています。
残念ながら、人気メニューと聞く中華そばは売り切れだったので、ずらりと並んでいた小鉢と共に、次回のお楽しみに取っておくことにしました。
この「千成餅食堂」、後ほどネットで検索してみると京都市内に同じ店名が幾つも!
もしかして、ここもチェーン店だった!?