e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

あの「冷やしあめ」は今

8月31

ame 「冷やしあめ」は、関西特有の飲み物なのでしょうか?「何それ?」と時折尋ねられるのですが、麦芽水飴と生姜の風味の、琥珀色をした甘い飲み物のことです。
甘酒やグリーンティーとともに、子供の頃に飲んだ人にとっては、ちょっと懐しい存在です。
その昔、猛暑の中で川端二条を東に向かって歩いている道中で出逢った、キンキンに冷えた冷やしあめが忘れられなくて調べてみたところ、それを提供していたお店の名前が「美よし菓舗」だったという事が分かったのも束の間、既に閉店と知り、同じ場所には「双鳩堂・二条店」が建っているとのこと。
諦めきれずに電話を入れてみると、なんとその冷やしあめが引き継がれていると言うではないですか。
茶房のラストオーダーには間に合わなかったものの、お目当ての冷やしあめは、店頭の簡易椅子でも頂けるという事で、間髪入れずに注文。
ジョッキの様に厚いガラスのマグに、半分凍らせた状態の冷やしあめ。見た目もそのままでした。
通常の冷やしあめや飴湯は、水やお湯で割って頂くものですが、こちらのはシャリシャリと甘い薄氷を口の中で溶かす食感と音もごちそうです。
生姜は身体を温める効果があるといいますが、ここまで冷えていてもその効果は期待できるのでしょうか?
その昔、大量に汗を流し立ちつくす自分の前で、おばさんがいたわる様な笑顔で冷凍庫から冷やしあめのマグを出してくれた、あの駄菓子屋の様な趣が無くなってしまったのは残念でなりませんが、こうして看板商品が今も受け継がれている事がありがたい。
ここの商品ではありませんが、お酒で客人をもてなした時、飲めない人のために市販の冷やしあめを代わりに盃に注いで振る舞ったところ、とても好評で、お酒を飲んでいる人からもおかわりが続出した程でした。
一般に売られているジュース類の甘味料や果汁のみの味が苦手という人には、‎こんなソフトドリンクが身体に染みますね。

2016年8月31日 | お店, グルメ

Email will not be published

Website example

Your Comment: