e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

いつも遊び心を忘れない

7月6

mini かつてプレゼントに選んだ白のカッターシャツ。仕事が空けたぞ、と袖を捲り上げると、袖裏から色とりどりのストライプ柄が顔を出しました。
また、ある女性のベーシックなトレンチコートは、裏地が大輪のバラ畑のようでした。
ポールスミスのデザインは、まさに「ひねりをきかせたクラシック」。
18日まで開催中の展覧会では、入り口でもらえるピンク色のイヤホンを自身の携帯電話に繋ぎ、作品の側にあるQRコードを読み込んで解説を音声で聴く事ができます。
ポールのインスピレーションの元になっている冒頭のスクラップは、まるで子供が綺麗なもの、お気に入りのものをごちゃ混ぜに投げ込んだおもちゃ箱のようで、それらがファッションの枠から飛び出して、車やラジオ、ソースや飲料水‌の瓶、直営店等のデザインにも遊び心を加えています。
誰もが知る世界的なファッションブランドですが、一番最初のショールームは、ホテルの一室のベッドに数点の服を広げただけ。初めてのファッションショーも、友人のアパートを借りた手作りのものだったそうです。
個性を尊重し、ショップで買い物をしない人でも楽しくなれるような空間を創る。常に夢を持ち続ける。どんな時でも想像力を働かせて楽しく工夫をしてみる。
今でも第一線で活躍しているポールの姿勢は、ファッション以外の分野においても、大切なものを私達に伝えてくれています。

2016年7月06日 | お店, 芸能・アート

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