雨の恵み。琳派展
11月9
観光にはちょっぴり不便な雨模様。でも、悪い事ばかりではありません。
京都国立博物館の「混雑状況 Twitter」を見てみると、「待ち時間0分」となっていたので、ここぞとばかりに向かいました(ちなみに、朝は混む傾向のようです)。
行列ができるほど人気の展覧会に行く計画を立てる時は、週間天気もあわせてチェックしてみるのも混雑回避の策かもしれませんね。
8日まで公開されていた俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一によるそれぞれの風神雷神図屏風が勢揃いした空間もユニークで壮観でしたが、全期間にわたって全巻が初公開されている全長13.56メートルの「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」が最も心に残りました。
宗達の下絵と光悦の書の競作で、横へと進行する絵巻は正に映像が流れるスクリーンのよう。「鶴がアニメーションの様に舞い降りる」という解説の表現は言い得て妙でした。
この展覧会は23日の祝日まで開催されており、宗達筆の重要文化財作品を展示している醍醐寺との共通割引も実施されています。
お土産になるようなミュージアムグッズも多彩ですが、目に留まったのが琳派のパターンをモチーフにしたはんこ。
今回の展示作品を思い出しながら、ハガキに余白を残し、何度かインクを変えてポンポンとたくさん押すだけで、琳派風の年賀状が作れそうな気がしました。