e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

京都リピーターの常宿

10月13

kawa  京都が大好きだという知人夫婦が何組かいます。
そのうちの一組の熟年夫妻は東京在住で、いつも同じホテルを取り、特に予定も立てずに京都を訪れては、思いつくままに出かけたり部屋でのんびりしたりして過ごしているそうです。
もう一組は30代半ばの働き盛りで近畿在住。こちらは毎度異なるホテルを予約していたそうですが、今回は気分を変えて「川嶋旅館(075-351-2089)」という宿にしてみたというので、覗かせてもらう事にしました。
四条通りから一本南に下がった綾小路通りは、仕事帰りに立ち寄るバルの様な飲食店が多く、学生の多い繁華街のチェーン店とは違って濃い賑わいをみせていました。
予約した部屋が一泊8500円と聞いていたので、正直なところボロボロの旅館を想像して向かったのですが、目の前に現れた宿は、明治34年創業の風格を感じさせる佇まい。
確かに階段はかなり急で、畳を踏みしめると少々足が沈む感触はありますが、町家らしく床の間や違い棚のしつらい、坪庭の眺めも楽しめます。テレビやエアコンも完備。
ただし、各部屋の仕切りは襖一枚なので、貴重品や手荷物の管理は自己責任。
お風呂に向かう半屋外の廊下を通るため、冬は寒さに耐えなければなりませんが、それでも静かで交通の便や錦市場に歩いて出かけられるという立地の良さを考えると、京都リピーターにはありがたい旅館だと言えるでしょう。
これから迎える紅葉の観光シーズン、宿の手配はお早めに!

2015年10月13日 | 町家

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