e-kyoto「一言コラム」

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百花春

4月27

botan この週末に、お弁当を持って個人宅へ牡丹のお庭を観に行きました。
初夏を思わせる日差しを身体いっぱいに受けた牡丹は今期最後の輝きを放ち、まだ日陰に花開く牡丹はやわらかな色合いがとても涼しげでした。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」という言葉があります。
美しい女性の姿や立ち居振る舞いを花にたとえたものですが、この言葉に潤いを感じる人もいれば、この様な「女性らしさ」に古めかしさを感じてしまう人もいるかもしれません。
近代になって日本の女性も地位が向上し、男女の平等化が進んでいくのは当然の流れだと思いますが、ふと、「女性が男性と足並みを揃えて」「皆が平たく一緒」である事が本当に自然なのだろうか、と思うもあります。
“それぞれに得意分野と不得意分野があるように、互いの足りないところを補い、感謝し合えるのが本当の意味での「対等」”、という言葉も目にした事があります。
これは男女の性別に限らず、人と人、全ての生き物同志の関係にも言えるように思います。
これからの時代にはそれぞれの個性が尊重され、たくさんの女性が羽ばたき、活躍して欲しい。でも、女性に本来備わっている美しさも失わないで欲しいと願うのは古風な考えでしょうか。
一つの庭の中で入り組むように咲き乱れる花々を見ながら思う、春半ば。

2015年4月27日 | 未分類

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