上賀茂神社「鎧着初式」
11月26
先週末の上賀茂神社は、結婚式に七五三、そして「鎧着初式」で賑やかでした。
鎧廼舎(よろいのや)「うさぎ塾」が主催する「鎧作り教室」で手作りされた鎧兜を着たちびっこや大人武者達が練り歩いてお披露目する「鎧着初式」。
武者行列は、母の手に引かれ足元もおぼつかない幼児からハーフの女の子、アメリカ人留学生に髭を立派に蓄えたお年寄りまで、色づき始めた木の葉よりも華やかです。
組紐で編まれたその気品ある色遣いと美しい立体感に、鎧兜もまた伝統工芸品である事を改めて実感しました。
平安鎌倉期の伝統儀式「鎧着初式」に倣い、代表の子供達が一人ずつ、烏帽子を外した頭に兜を被せられ、緒を締めます。
新たな装いとなった子供は神前にて、それらを作ってくれたご両親や大人たちへの感謝の言葉を捧げます。
子供や孫が健やかに成長するように、と心を込めて作られた鎧兜を身にまとい、さっきより引き締まった表情で歩く姿を見ると、自分も将来子供に手作りの鎧兜を贈りたいと思いました。
いつか成人するまで、いやその後々も、この先の人生にはきっと色んな事が起こるかもしれません。
でも大丈夫、その鎧兜がきっと守ってくれるよ。
鎧着初式の動画はこちら