式年遷宮
10月3
20年に1度、新しい本殿に神様が遷られる「式年遷宮」が、伊勢神宮で行われました。
→式年遷宮まめ知識
→第六十二回神宮式典遷宮記念切手
多くの人々の信仰を集めている神宮。京都にも伊勢神宮にゆかりの場所があるのでは?と思って調べてみたら、やはりありました。
まずは京都府内で「元伊勢」と呼ばれる元伊勢内宮皇大神社、天岩戸神社と元伊勢外宮豊受大神社(いずれも福知山市)や、 籠(この)神社(宮津市)。
伊勢神宮の御祭神が、現在の三重県伊勢市に鎮座するまでに一時的に滞在し、祀られたと言われる場所です。
京都市内で伊勢神宮に関連があるのは、日向大神宮、野宮神社、斎明神社に天道神社。掘り下げれば、まだまだ発見があるかもしれません。
同じく平成25年に式年遷宮を迎えた出雲大社は60年に1度というように、期間は異なるものの、かつては殆どの神社で遷宮が定期的に行われていたそうですが、経済的事情、用材や職人確保の問題で、継続はなかなか難しいようです。
そんな中、上賀茂神社や下鴨神社も平成27年の式年遷宮に向かって動き始めています。
「式年遷宮」には社殿を新調し神域を清浄にする、宮大工の技術を継承する等の意味を持つとされていますが、日本人の信仰心や国民性を改めて意識する機会の様な気もします。
古いのに、新しい。変わらないようでいて、まっさらになっていく。なんだか不思議な儀式です。