e-kyoto「一言コラム」

ガイドブックには載っていない、スキマ情報をご紹介していきます。

うずらギャラリー

10月24

uzuraインドのシタール、西洋のリュート、中国のチェロ・革胡(かくこ)による弦楽三重奏を聴いて来ました。会場は、以前から気になっていた「富田歯科医院」の看板が残る「うずらギャラリー」。
門構えは町家ですが、一歩入るとそこは「モダン建築のおうち」です。
今もここに住むご主人の話によると、昭和15年に朝日新聞の京都支店として建てられた後に個人宅となり、戦時中の間引き政策(空襲の類焼を防ぐため一軒毎に家屋を残し、周りを取り壊す)からも免れ、今はその一室をギャラリーとして、時には英語教室もされているそうです。
クリスタルのドアノブ、現役を引退した噴水や大きなのっぽの古時計もそのまま残してあります。
暖炉を背に、演奏者の間近でふかふかの座布団やソファに座って聴くスタイルは、まさに弦楽コンサートにぴったり。おうちの中に居る安心感からか、ジョークを交えながら和やかに進行します。
三条通りの喧噪はどこへやら。それぞれ全く個性の異なる楽器ながら、根底に流れる大きな世界の繋がりを感じる演奏会でした。

2011年10月24日 | 芸能・アート

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